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動画はあるのに手順書化されない⁉ 生成AIによる”手順ドラフト作成”で悩まないマニュアルづくりへ!

作成者: 岩田駿生|2025/11/22 6:58:09

動画はあるのに手順書化されない⁉
生成AIによる”手順ドラフト作成”で
悩まないマニュアルづくりへ!

 

目次 

1.はじめに

本ブログは、製造業で現場教育や標準化、DX推進を担う管理職・リーダー層の方に向けた内容です。

「動画素材はあるのに、手順書化までなかなか進まない」「編集しようと思っても、どこから手をつければいいかわからない」…

そんな経験がある方に向けて、役立つヒントをお届けします。


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2.製造現場が抱える課題と心理的な障壁

製造現場では、教育や標準化の一環として「とりあえず動画を撮る」という取り組みが定着しつつあります。
しかし、撮影された動画が“手順書”という形に整えられず、結果的に”動画素材はあるが、手順書化まで進まず放置されている”ケースが少なくありません。

その背景には”どこから手をつければいいのか分からない”という心理的な障壁があります。
作業動画を前にしても「どのシーンを区切りにすればよいのか」「何を一つの手順としてまとめるべきか」といった判断が難しく”正解が見えない”まま時間だけが過ぎてしまいます。

さらに、この現状を助長しているのが”手順の粒度や構成方法が属人的で、判断基準がない”という仕組みの問題です。
例えば、同じ作業であっても、ある人は細かい単位で記述し、別の人は大きな作業単位でまとめるなど、判断基準にばらつきが生じます。結果、類似した業務であっても人によって異なる手順書が作成され、現場内での統一性を欠くことがあります。

また、手順書の記載内容が抽象的すぎると、現場での理解や解釈に差が生まれ、作業品質のばらつきや誤解の原因にもなります。したがって、作業内容は具体的かつ簡潔に、行動ベースで表現することが重要です。
ルブレインズLLCが運営するQMS学習支援サイトのコラムでも、「記載内容が抽象的すぎると、現場での誤解やバラつきの原因となるため、具体的かつ簡潔に、行動ベースで表現することが重要」と明言されています。
出典:ルブレインズLLC製造業の作業手順書の正しい作り方|書き方‣テンプレート‣標準化のコツを徹底解説

これは、手順書の”粒度””表現の具体性”が現場での理解度に直結することを示しています。

こうした課題の根底には”ノウハウ伝承を教育ではなく資料作成として扱っている”という文化的な背景があります。
その結果、相手に理解してもらうための設計ではなく"形として残すための記録"になってしまい、本来の”教えるための記録づくり”が目的を失い、形骸化してしまうのです。

 このように「正解が見えない」「基準がない」「教える視点が欠けている」という三つの要素が絡み合い、“動画素材はあるが、手順書化まで進まず放置されている”という構造的な停滞を生み出しています。

3.まずは「たたき台を作る」ことが解決の第一歩

製造現場で動画を撮影しても、手順書化が進まない要因は”どこから手を付けていいのか分からない”という心理的な壁にあります。
正しい形を思い描くあまり、最初の一行が書けずに時間だけが過ぎてしまう。そんなときこそ、完璧を求めず、まずは“たたき台”となる文字ベースのマニュアルを作ることが、最も現実的で効果的な一歩になります。

ここでいうたたき台とは、完成された手順書ではなく、動画に映る作業内容、もしくは作りたいマニュアルのイメージをもとに、簡潔な言葉でおおまかな流れを文字に起こした暫定版のことです。
たとえば「部品を取り出す」「レバーを下げる」「検査結果を確認する」といったように、行動を短い文章で並べるだけでも構いません。

重要なのは、動画の中で行われる動作を”まず言葉にする”ことです。文字に変換することで、これまで曖昧だった手順の抜け漏れや順序の不明確さが可視化され、「何を補うべきか」「どこを修正すべきか」が具体的に見えてきます。

たたき台づくりの本質は“ゼロから考えない”という発想にあります。何もないところから完璧な手順書を作ろうとするのではなく「とりあえず書いてみる」「あとで直せばいい」という柔軟な姿勢で取り組むことが、心理的な負担を大きく減らします。
いったん文字として形になれば、次は「どこを詳しくすべきか」「どんな注意を補うか」といった具体的な改善の議論が始まります。

これにより“考えながら書く”から“書いたものを見て再考する”へと発想が転換するのです。この一歩が踏み出せると、手順書化の停滞は一気に動き出します。

4.Diveが実現する生成AIによる“手順ドラフト作成”

たたき台として文字で書き出すことができても、そこから”誰が見ても理解できる形”に整理するのは簡単ではありません。文の構成や工程の分け方、注意点の入れ方など、どのように整えれば読みやすく、伝わりやすい手順書になるのか判断が難しく、この段階で作業が止まってしまうことも少なくありません。
Diveでは、こうした本格的なマニュアル化における“仕上げ段階の壁”を取り除くために生成AIによる”手順ドラフト作成”を搭載しています。

この機能では、ユーザーが作成した文字ベースのたたき台をもとに、AIがDive独自のフォーマットに沿って内容を自動的に構成します。
指示したステップ数に合わせて文章の流れを整理し「手順内容」「作業のコツ」「注意事項」「安全上の重要事項」「タスク」など教育の基本要素となる実務を予測して自然に組み込みながら、読みやすく統一感のある形に整えてくれます。
これにより、担当者は一から構成を考える必要がなくなり、AIが整えたドラフトを確認しながら現場に合った言葉や具体的な補足を加えるだけで、完成度の高いマニュアルをスピーディーに仕上げることができます。

AIが構成と文章の骨格を素早く整え、人が現場の視点で磨くという役割分担によって、感覚的だった手順書作成の工程が、論理的で再現性のあるプロセスへと進化します。
上記を経て整えられた各手順に、事前に準備した動画や完成した文章をもとに撮影した動画を埋め込むことで“見てわかるマニュアル”として完成させることが可能です。

Diveの生成AIによる”手順ドラフト作成”は、手順書づくりにおける”たたき台”と”完成形”の間にある大きなギャップを埋め、現場の知識を“教える形”へと素早く変換します。

実際にAIで自動手順分割される流れを見てみる


5.まとめ

今回は「動画はあるのに手順書化されない⁉ 生成AIによる”手順ドラフト作成”で悩まないマニュアルづくりへ!」をご紹介しました。

現場では、「正解が見えない」「基準がない」「教える視点が欠けている」という三つの壁が複雑に絡み合い、動画が有効活用されない構造が生まれています。

当社の動画・ARマニュアルツール「Dive」ではこのような問題を解決すべく生成AIによる”手順ドラフト作成”をはじめ、AIによる手順分割や文字起こし、ナレーション生成などボトルネックになりがちな作成を支援する多彩な機能をご用意しています。

「眠っている動画を手順書化したい」「マニュアル作成業務の負担を減らしたい」という方はぜひ、詳しい情報をオンラインデモ・個別相談会にてご紹介いたします。

ご覧いただきありがとうございました。

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