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動画マニュアルを作成できる無料・有料のソフトやツール6選!徹底比較!

作成者: 岩田駿生|2025/04/13 20:00:00

1.動画マニュアルの取り入れ方

動画マニュアルを取り入れる際は、まず目的を明確にすることが大切です。
用途によって内容や構成が異なるため”新人教育・作業手順の共有・トラブル対応”などの伝えたい情報を整理し、動画のシナリオを作成しましょう。
映像で表現すべきポイントを押さえることで、より視聴者が理解しやすいが動画マニュアルを目指すことができます。

動画マニュアルの作成方法には、一般的な動画編集ソフトを使う方法と、専用の動画マニュアル作成ツールを使う方法の2通りがあります。
動画編集ソフトは自由度が高く、細かな演出や編集が可能ですが、一定のスキルと時間が必要です。
一方で、専用の動画マニュアル作成ツールはテンプレートやAI補助機能などが充実しており、専門的な知識がなくても高品質な動画マニュアルを作成することができます。
 
動画マニュアルを正しく導入するには撮影・編集・運用の3つの工程を業務フローの中に自然に組み込み、現場に根付かせることが重要になります。
 
マニュアルに必要な動画の撮影では、業務の流れや重要なポイントが伝わる映像を記録するために、実際の現場で作業手順を撮ることが必要です。
次に編集では、不要な箇所の削除や細かい動画構成の決定、テロップや画像の挿入、強調表示など、多くの作業を経て、分かりやすく見やすい動画に仕上げる必要があります。
最後に最も大切なのが動画マニュアルの運用です。完成した動画が正しく整理され、簡単にアクセス、共有ができる状態で、尚且つ定期的な更新や内容の改善を行うことで、常に動画マニュアルを実用的な状態を保つことができます。
 

2.動画編集ソフトと動画マニュアル作成ツールの違い
 
動画マニュアルを導入するにあたって、動画編集ソフトを利用するのか、動画マニュアル作成ツールを利用するのかは、自社の目的やリソースに応じて、適切な手法を選ぶ必要があります。
 
動画編集ソフトとは
個人のYouTubeやSNSなどのライトな動画作成から、プロ向けの機能やプラグインと連携できるソフトまで、さまざまな動画編集ソフトが存在し、それぞれの特徴や機能は多岐にわたります。
無料で利用できるソフトの多くは「カット編集」「BGM挿入」「エフェクト追加」など基本的な編集機能に重点が置かれています。

・動画マニュアル作成ツールとは
業務マニュアルや研修動画の作成、現場作業のノウハウ共有、業務手順の可視化など、ビジネス用途に特化したツールです。マニュアルに特化しているため、作業手順の区切りがわかりやすいように工夫されていたり、ナレーションや字幕を自動で挿入できる機能があり、動画マニュアルの運用に欠かせない共有、更新などの管理機能が揃っているツールが多いです。
 
両者の特徴を以下にまとめて比較表にしました。
 
項目 動画編集ソフト 動画マニュアル作成ツール
主な目的 映像作品・SNS動画の制作 業務マニュアル、研修資料、現場教育
編集機能の充実度 映像エフェクト、BGM、トリミング中心(無料版の場合) ステップ表示、字幕・吹き出し、音声ナレーション対応
業務手順の可視化 基本的に手作業で対応 手順ごとの自動区切り・説明挿入などが可能
字幕の自動生成 一部可能 標準機能として搭載しているものが多い
翻訳・多言語対応 なし/手動対応 自動翻訳
共有・管理機能 動画出力後別サービスで共有 クラウド上でチーム共有・アクセス管理が可能
向いているユーザー層 一般ユーザー、動画クリエイター 企業の教育担当者、現場リーダー、人事・マネジメント
費用 基本無料(高機能版は有料) 月額・年額のサブスク型

動画編集ソフトと動画マニュアル作成ツールの違いを理解したところで、次に気になるのは「実際にどのソフトやツールを選べばいいのか」という点ではないでしょうか。
次章からは、無料で始められるソフトから、業務で本格的に活用できる有料ツールまで、動画マニュアル作成に適した6つの代表的なサービスを比較しながらご紹介します。

それぞれの特長や機能、対応環境をチェックし、自社や利用シーンに合った最適なツール選びの参考にしてください。

 

動画マニュアルツールの選定でお悩み中の方は以下の記事も合わせてご覧ください↓↓↓

>>>>AIを活用した動画マニュアル作成ツール6選!徹底比較! <<<<

 

3.動画マニュアル作成が可能なソフト、ツール比較6選

3-1.無料で動画マニュアルが作成できるソフト3選(有料版あり)

①Microsoft Clipchamp

主な機能 ・動画の基本的な編集
・テキスト挿入
・テンプレート
・録音・画面録画
・ロイヤリティフリーの画像、動画、BGMなどの追加
対応環境 ・Windows 11標準搭載(Windows 10はMicrosoft Storeから追加が必要)
・mac OS(Web版)
・iOS(iOS14以降)
・対応ブラウザ:Chrome、Edge
料金 基本無料
有料オプション あり(PremiumプランにアップグレードするなどでPremium機能が使える)
※詳細はこちら(https://clipchamp.com/ja/pricing/)

(出所:Microsoft CorporationClipchamp公式Webサイト

Microsoft Clipchampは、Windows 11に標準搭載されている無料の動画編集ソフトで、直感的なUIと基本的な編集機能が揃っています。Webブラウザ版ではMacやChromebookでも使用可能で、対応ブラウザはGoogle ChromeおよびMicrosoft Edgeです。

無料版で動画のトリミング、カット、BGMや効果音の挿入、テキストやタイトルの追加など基本的な機能が利用可能です。また、テンプレート機能を使えば、お好みの構成のベースを選んで簡単に動画を仕上げることもできます。

出力は最大1080pまで対応しており、AI音声でナレーション付きの動画マニュアル作成などもできますが、一部のフィルターやオーディオなどは有料機能となります。

 

②Canva

主な機能

・動画/スライド/画像の基本的な編集
・テキスト挿入
・テンプレート
・音声録音
・素材ライブラリ(画像、動画、BGM、グラフィックなど)

対応環境

・Windows 10以降
・mac OS 10.15以降
・iOS(iOS13以降、iPadOS 14.0以降)
・Android (6.0以降推奨)
・対応ブラウザ:Chrome、Edge、Safari等
料金 基本無料
有料オプション あり(CanvaプロにアップグレードするなどでプレミアムコンテンツやAI機能が使える)
※ 詳細はこちら(https://www.canva.com/ja_jp/features/)
(出所:Canva Pty LtdCanva公式Webサイト
 

 Canvaは、ブラウザベースで使える無料のデザイン&動画編集ツールで、Windows・Mac・iOS・Androidなどほぼすべての環境に対応しています。
無料プランでも、数千点以上のテンプレートやイラスト・写真・動画素材を活用でき、スライド形式での手順解説動画や、アニメーション付きの動画マニュアルを簡単に作成可能です。

編集操作も非常にシンプルで、文字挿入、BGM追加、フェードやズームなどのアニメーション効果も使用できます。
動画として制作したデザインをPDFやJPEG、PPTX形式にしてダウンロードすることも可能なため、様々な用途で転用することができるのも強みです。

また、音声の録音やテキストから音声の生成も可能なため、説明ナレーション付きの動画も無料で制作できます。より高度なブランド機能やプレミアム素材はProプランが必要ですが、無料版でも実用的なクオリティが十分出せます。

 

  

③Vrew

 
主な機能 ・AI自動字幕生成
・字幕編集
・カット編集
・タイミング調整
・テキストの装飾
対応環境 ・Windows 10以降
・mac OS 11.0
・iOS(iOS 15以降、iPad OS 15以降)
・Android (8.0以降推奨)
※モバイル版は機能制限あり
・対応ブラウザ:ブラウザ版は体験版のみ(作成した動画のエクスポート不可)
料金 基本無料(AI分析の利用制限あり)
有料オプション あり(標準プランにアップグレードするなどでAI分析の利用枠が増える) 
※詳しくはこちら(https://vrew.ai/ja/payment/pricepolicy)

(出所:VoyagerX Inc|Vrew公式Webサイト

Vrewは、AI音声認識による自動字幕生成に特化した動画編集ツールで、WindowsおよびMacに対応しています。無料版でも音声の自動文字起こし、字幕のタイミング調整、カット編集、テキストスタイルの変更などが可能で、特に作業マニュアルのような音声による説明動画に適しています。

録音した音声(解説)付きの作業動画を取り込めば、Vrewが自動で字幕を作成し、編集画面上で簡単に修正できます。書き出しも720pまで無料で対応しており、社内共有用の動画マニュアル作成には十分なスペックを満たしています。

複数言語対応の字幕生成も可能で、外国人スタッフ向けのマニュアルにも活用できますが、一部の高画質出力やテンプレート機能が有料オプションになります。

 

3-2.有料の動画マニュアル作成ツール3選(無料トライアあり)

④Dive

主な機能 ・作業動画からの自動手順分割、マニュアル作成
・音声の自動文字起こし、各手順へのタイトル/説明文追加
編集、翻訳(15言語)、共有機能
・ステップごとの動画再生
※詳しくはこちら(https://divedx.com/ja/)
対応環境 ・PCブラウザ(Chrome / Edge / Safari)※Chrome推奨
・iOS(iOS 13以降、iPad OS 13以降)
・Android (13以降)※AR機能使用時はARCore対応端末に限る
・スマートグラスアプリ(各社デバイスの最新バージョン)
料金 60万円/年~(Proプラン)
無料トライアル あり(30日間) 

(出所:エピソテック㈱ |Dive特設サイト

Diveは、属人化している現場DXの成功確率を高めるために重要な「現場巻き込み」と「ボトムアップ」を実現するために、現場作業員や管理者が気軽に運用できるように設計された動画・ARマニュアル作成・運用ツールです。

特に、動画編集をよりシンプルにするために標準プランに「AI自動分割機能」を取り入れているため、ワンクリックで動画内の人物の行動と音声を高精度に認識し解析して、人の手で分割するよりも早く動画を手順分割することが可能です。この分割機能は、文字と音声以外を使って動画を分析できる特徴的な機能となります。

15言語への自動翻訳や、テキストの自動生成機能、編集後のマニュアル共有も標準プランで利用することができるため「時間を掛けずに技術伝承を進めたい」というニーズにぴったりなツールになっています。

ARマニュアルとしても利用できるので動画だけでなく『将来的にARマニュアルも取り入れたい』という方には相性抜群です。

 

⑤Teachme Biz

主な機能

・ステップ形式のマニュアル作成(画像・動画対応)
・編集、翻訳(20言語以上)、共有機能
・閲覧履歴や習熟度の管理
・承認、公開フロー
※詳しくはこちら(https://biz.teachme.jp/function/)

対応環境

・PCブラウザ(Chrome / Edge / Safari)
・iOS(iOS 14以降、iPad OS 14以降)
・Android(7.0以降)
料金 初期費用+利用プラン料+オプション料
無料トライアル あり(期間は問合せ要) 
(出所:株式会社スタディスト|Teachme Biz公式Webサイト
 

 Teachme Bizは、撮影した動画から必要な箇所を動画や静止画で切り出し、業務工程を漏れなくマニュアル化するだけでなく、検索機能やタスク配信、QRコード出力など、必要な情報に素早くアクセスできる仕組みも充実した、企業向けの多機能プラットフォームです。

職種や担当業務ごとに必要な内容の手順書を選定して「コース」を組立て従業員の成長を促進する「トレーニング機能」を備えているため、マニュアル作成を軸に業務の効率化/標準化・属人化解消・教育の質向上まで総合的なサポートを実現することができるのが強みです。

特徴的なのは、マニュアルをステップごとに構造化して表示できる点で、テキストとビジュアルを組み合わせたわかりやすい手順書が作成できる点です。
さらに、20言語以上への自動翻訳、マニュアルの公開・承認フロー、タスク配信や閲覧履歴の管理など、社内教育や多拠点展開に適した運用機能が豊富で、AI機能「Teachme AI」では、キーワードからマニュアルのドラフト作成、説明文の校正や要約なども可能です。

 

⑥Tebiki
 
主な機能 ・動画ベースのマニュアル作成
・字幕の自動生成・編集
・編集、翻訳(100言語以上)、共有機能
・音声読み上げ機能
・閲覧分析、教育管理(誰が見たか確認可)

※詳しくはこちら(https://tebiki.jp/feature/movie-manual)
対応環境 ・PCブラウザ(Chrome推奨)
・iOS(iOS 14以降、iPad OS 14以降)
・Android(7.0以降)
料金 問合せ要
無料トライアル あり(期間は問合せ要) 

(出所:Tebiki株式会社|Tebiki公式Webサイト

Tebikiは、OJTの内容を撮影するだけで音声を認識して字幕を自動生成し現場スタッフが自らマニュアルを作成できる動画マニュアル作成・運用ツールです。

多様なシーンでの動画編集に対応しており、各種ソフト(ExcelやWordなど)の操作説明を画面録画する機能や、強調したいシーンに図形や文字などを挿入する機能が備わっており、録画からコンテンツの作成までスムーズに行えるのが特徴です。
録画した作業動画に対し、自動で音声認識・字幕生成を行い、その字幕を編集・翻訳して動画に反映できます。

対応言語は100以上で、音声読み上げ機能も搭載しており、外国人スタッフへの教育にも最適です。また、誰がどのマニュアルを見たか、どこまで理解しているかを可視化する「教育管理・分析機能」も特徴のひとつです。PCだけでなくスマホやタブレットでも操作でき、現場での撮影・編集・共有までが一気通貫で行えるため、動画マニュアルの導入ハードルが低く、かつ現場に根付く運用が可能です。

 


4.まとめ

今回は"動画マニュアルを作成できる無料・有料のソフトやツール6選"を解説しました。

動画マニュアルは、視覚的な情報伝達によって業務の標準化や教育の効率化を図れる非常に効果的な手段です。動画編集ソフトはカスタマイズ性が高く自由な演出が可能ですが、ある程度の編集スキルや時間が必要です。
一方で、動画マニュアル作成ツールは、手順ごとの整理や字幕の自動生成、共有・更新機能など、業務活用に最適化された機能が揃っており、より効率的に運用できます。

今回ご紹介した6つのソフト・ツールは、それぞれに強みがあり、無料で始められるものから、現場教育や多拠点展開に対応する本格的な業務ツールまで幅広く揃っています。
自社の業務内容や運用体制に応じて、最適なツールを選ぶことが、動画マニュアルを継続的に活用していくための成功の鍵となります。
ぜひ、今回の比較を参考に、自社にとって本当に使いやすいツールを選定し、動画マニュアルを業務改善に活かしてみてください。

当社の動画・ARマニュアルツール「Dive」ではより簡単で、直感的に動画マニュアルの制作・運用ができる機能をご用意しております。
さらに詳しい情報は、以下より資料ダウンロードが可能です。もちろん、お問合せフォームからのご連絡もお待ちしております。

ご覧いただきありがとうございました。

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