「ちょっと聞いていい?」——現場で1日に何度も交わされるこの一言が、実は無視できないコストになっています。手順がその場でわからず、聞く・探す・(教える側は)対応する。1回は数分でも、毎日・全員分が積もると相当な時間です。本記事では、製造現場500名の調査から「手順がわからないことに溶ける時間」を実測し、この“見えないロス”の正体と、稟議に使えるROIの考え方を解説します※1。
現場で「引いて使える」動画・AR手順書システム「Dive」
“見えないロス”とは——聞く・探す・対応する時間
設備故障のような目立つロスと違い、「手順がわからず聞く/探す」時間は1回が短く、日常に溶け込んでいるため誰も計測していないのが普通です。だからこそ累積すると大きい。教える側(ベテラン)にとっても、作業を中断して対応する時間は確実なロスです。
データ:8割超が毎日、手順確認に時間を溶かしている
製造現場500名に「手順がその場でわからないことに関して、聞く・探す・(教える立場なら)聞かれて対応する等で1日どのくらい時間がかかっているか」を尋ねました※1。
「手順がその場でわからない」ことに1日あたり費やす時間(本調査 n=500)
- 「ほとんどない」は17%だけ。裏を返せば83%が毎日、手順確認に何らかの時間を費やしている。
- 45%が「1日15分以上」(15〜30分31%+30分〜1時間10%+1時間以上4%)。
- 立場別では「教える側」が53%(聞く側27%・両方20%)。=ベテランが作業を止めて対応する中断コストが、現場の半分以上で発生している。
「結局その場で解決できず人に聞く」構造の全体像は 製造業841名 動画活用実態調査(87%が「見ても結局聞く」) もあわせてご覧ください。
なぜこのロスは「見えない」のか
原因は2つです。1つは分散——1回数分で、特定の機械停止のように一点に集中しないため、可視化されない。もう1つは常態化——「現場とはそういうもの」と当たり前になり、改善対象として認識されない。計測されないコストは、削減対象にもなりません。
このロスを減らす条件
ロスの根は「その場で答えに辿り着けない」こと。減らす条件は、手順書を“引ける”状態にすることです。
- 手順ごとに分割され、必要な箇所だけを数秒で参照できる。
- QR・スマホ・スマートグラスで作業中にその場で開ける。
- コツ・注意点・判断基準が映像で示され、聞かなくても自己解決できる。
「先輩に聞かずに一人で解決」を実現する設計は 条件分岐つき動画手順書のつくり方 も参考になります。
稟議に使う——“見えないロス”をROIに翻訳する
このロスは時間で測れるため、金額に翻訳できます。考え方はシンプルです。
年間ロス時間 = 1人あたり1日のロス時間 × 対象人数 × 稼働日数
(例:1日15分 × 20人 × 240日 = 1,200時間/年。時給2,000円換算で約240万円/年。あくまで試算例で、自社の人数・単価・実測値で置き換えてください)
削減効果を「教育時間」だけで語ると稟議は通りにくいもの。日々の“聞く・探す・対応”の時間ロスを加えると、費用対効果の説得力が増します。
Diveの場合
動画手順書システム「Dive」は、作業を撮影するだけで生成AIが映像を手順ステップに構造化し、現場で引ける手順書に変えます。コツ・注意点つきでその場参照でき、「聞く・探す」を自己解決に置き換えることで、見えないロスの削減を後押しします。閲覧状況の可視化で効果検証もできます。
まとめ
- 「手順がその場でわからず聞く・探す」時間は、83%が毎日発生・45%が1日15分以上。
- 教える側(ベテラン)が53%=中断コストが現場の半分以上で発生。
- 分散・常態化で“見えない”が、時間で測れる=ROIに翻訳できる。
- 「引ける手順書」で自己解決に置き換えると、このロスを直接減らせる。
“聞く・探す”を自己解決に——動画手順書システム「Dive」
よくある質問(FAQ)
手順がわからず聞く・探すことに、現場はどれくらい時間を使っていますか?
製造現場500名の調査では、83%が毎日何らかの時間を費やし、45%は1日15分以上と回答しました。「ほとんどない」は17%にとどまります※1。
教える側(ベテラン)の負担はどの程度ですか?
立場別では「教える側」が53%(聞く側27%・両方20%)。ベテランが作業を中断して対応する時間が、現場の半分以上で発生しています。
この時間ロスを減らすにはどうすればよいですか?
手順書を「引ける」状態にすることです。手順ごとに分割し、QR・スマホで作業中に必要箇所を参照でき、コツや判断基準が映像で示されれば、聞かずに自己解決できます。
ロスのコストはどう試算しますか?
「1人1日のロス時間 × 対象人数 × 稼働日数」で年間ロス時間を出し、時給換算で金額化します。例:1日15分×20人×240日=1,200時間/年(時給2,000円で約240万円/年。自社値で置換)。
参考文献
※1 エピソテック株式会社「製造業における作業手順の動画活用に関する実態調査」(2026年・自社調査、本調査n=500)。本調査はセルフ型パネルを用いた自社調査であり、業界全体の代表値ではありません。
※本調査のプレスリリース(PR TIMES): プレスリリースを見る