スマートグラスとは、現実世界とデジタル情報を重ね合わせることを目的としたデバイスです。一般的には拡張現実(AR)やミックスドリアリティ(MR)のために使用されます。
現実の視界に、ナビゲーション情報や通知、作業手順などの追加情報を表示し、ユーザーがリアルな環境とやり取りしながら情報を確認できます。
よく比較されるVRクラスは、完全に仮想の環境を生成し、ユーザーをその中に没入させるためのデバイスです。仮想現実(VR)の体験を提供することが主な目的です。
現実世界を遮断し、全方位の仮想世界を視覚的に提示するため、ゲーム、シミュレーション、トレーニングなどに利用されます。
どちらも視覚情報を提供するためのデバイスですが、使用目的や技術的な特徴にこれらの違いがあります。
今回は、人の手が必要とされる現場作業でより活躍が望めるスマートグラス(ARグラス)について解説していきます。
第一弾は、
【製造業でのスマートグラス活用事例5選】
をご紹介します。
3.製造業でのスマートグラス活用事例5選
スマートグラスを導入して現場作業を録画することでいくつかの課題を解決できます。その中でも、作業の標準化を目的とした動画の記録は、大きなメリットの一つと言えます。
作業手順が属人化していて、熟練者の高いスキルレベルや経験に依存している場合「作業の継承者」がいないことがよく問題となります。
これを解決するために、作業者がスマートグラスを装着して作業を行い、その作業手順を動画に記録します。これにより、標準作業手順書(SOP)を視覚化、マニュアル化して、新しい従業員へのトレーニングやスキル向上のための教材として利用できます。
さらに、製造現場での品質問題やエラーを即時発見、解決したり、機械のメンテナンス作業や段取り工程の記録、分析に活用することで、作業の効率を高め、品質の向上にも役立ちます。
もちろん、記録した動画は安全教育の教材として活用して、事故のリスクなどを注意喚起したり、危険な作業エリアでの行動を動画で記録し、後から安全手順の遵守状況を確認することもできます。
このように、動画の記録を日常的に行うことで、作業の標準化から安全対策まで、幅広い用途で活用できることが期待できます。
従来の電話やメールでは、正確な位置やパーツを作業者に伝えるのは非常に困難でしたが、スマートグラスを装着した作業者が現場で設備点検やトラブルシューティングを行うことで、遠隔操作でサポートスタッフや上長などが状況を確認し指示を出すことができます。
遠隔支援であれば、その場で即座にサポートを提供ができるため、機器のトラブルやメンテナンス作業で、問題解決のスピードが大幅に向上すると同時に、生産ライン停止するリスクを最小限に抑えることができます。
実際に現場に行く必要のない遠隔支援システムを活用すれば、1 人のサポートスタッフが複数の製造拠点や現場に対して同時にサポートを行うことも可能です。
作業者にスマートグラスを着用させれば、複数の現場の状況をモニタリングし、重要な判断やサポートを迅速に提供できるようになるため、より広範囲の生産エリアを1人の上長が管理することも実現できます。
今回は"スマートグラスの活用事例【製造業編】"をご紹介しました。スマートグラスは直感的に作業を視覚化し、現実世界を拡張することのできる優れたデバイスです。
特にスマートグラスを現場作業に活用することで、標準化、業務効率化が図れるため、大幅な時間短縮や、距離にとらわれない作業支援を実現することができます。
「Dive」では、今回説明したスマートグラスを活用したソリューションを、動画マニュアルと合わせて、スマートグラスやスマートフォン、タブレットを活用したAR拡張機能として提供しております。
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