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動画マニュアル作成ツールの正しい選び方と現場で「使われる」動画手順書の考え方

作成者: Diveカスタマーサクセス|2024/12/15 4:54:50

「動画マニュアルを導入したのに、現場でほとんど使われていない」——そんな声を耳にすることが増えています。せっかく時間とコストをかけて作った動画マニュアルが、現場に定着しない。その原因は、ツールの機能不足ではなく、「どう使われるか」を想定せずにツールを選んでしまったことにあるかもしれません。

本記事では、動画マニュアルが現場で使われない原因を整理したうえで、「使われ方」に応じたツール選定の考え方と、重視すべきポイントを解説します。

 

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動画マニュアル導入でよくある3つの失敗

動画マニュアルの導入は年々増えていますが、その一方で「導入したが活用されていない」と感じる企業も少なくありません。ClipLine社の調査によれば、87%の企業が「動画マニュアルが十分に活用されていない」と実感しているとされています※1。では、なぜ活用が進まないのでしょうか。よくある3つの失敗パターンを見ていきます。

失敗①:長い通し動画で作っている

作業全体を1本の長い動画にまとめてしまうケースです。一見わかりやすそうですが、「あの手順だけ確認したい」というときに目的の箇所を探し出せず、結局見なくなります。動画の長さが3分を超えると視聴完了率が大きく低下するというデータもあり、現場で繰り返し参照するには不向きです。

失敗②:作って終わり——更新されない

一度作った動画マニュアルが、工程変更や設備更新後も放置されているケースです。内容が古くなった動画は現場から信頼されなくなり、「結局、先輩に聞いたほうが早い」という状態に逆戻りします。更新のしやすさを考慮せずにツールを選んでしまうと、この問題に陥りがちです。

失敗③:現場の利用シーンを想定していない

オフィスのパソコンで視聴することを前提にツールを選んだ結果、工場や倉庫の現場ではスマホの小さな画面で見づらい、あるいは手が汚れていて操作できないといった問題が起きます。現場で「いつ・どのように」参照するのかを想定しないままツールを選ぶと、導入効果が出にくくなります。

 

動画マニュアルの2つの使われ方:「事前学習型」と「作業中参照型」

動画マニュアルが現場でどのように使われるかは、大きく2つのパターンに分けられます。この違いを理解することが、ツール選定の出発点になります。

事前学習型

作業に入る前に、一連の流れを動画で学ぶ使い方です。新人研修や多能工化のトレーニングなどが典型例で、オフィスや休憩室で視聴するケースが多くなります。動画は比較的長め(5〜15分)でも問題なく、通し動画との相性が良いのが特徴です。

作業中参照型

実際に作業をしながら、手順を確認するために動画を参照する使い方です。「この工程の注意事項は何だったか」「この部品の取り付け向きはどちらか」といった、ピンポイントの確認に使われます。作業の手を止める時間を最小限にする必要があるため、手順毎に分割された短い動画と、テキストによる補足情報が求められます。

 

比較項目 事前学習型 作業中参照型
主な利用シーン 新人研修・多能工トレーニング 作業中の手順確認・トラブル対応
視聴タイミング 作業前(オフィス・休憩室) 作業中(現場・ライン横)
動画の長さ 5〜15分でもOK 1手順あたり30秒〜1分が理想
求められる形式 通し動画・eラーニング形式 手順毎に分割された動画+テキスト補足
デバイス PC・タブレット スマホ・タブレット・スマートグラス
重視される機能 テスト・クイズ・進捗管理 検索性・手順分割・ハンズフリー対応

 

多くの企業では、事前学習型と作業中参照型の両方のニーズがあります。しかし、ツールによって得意な領域が異なるため、自社の主な利用シーンがどちらに寄っているかを見極めることが重要です。

 

「通し動画」と「動画手順書」の違い

動画マニュアルと一口に言っても、そのフォーマットには大きな違いがあります。ここでは、代表的な2つの形式——「通し動画」と「動画手順書」——を比較します。

通し動画

作業全体を1本の動画にまとめた形式です。撮影したものをそのまま、あるいは簡単な編集を加えて公開します。作成が手軽で、作業の全体像を把握するのに適しています。一方、特定の手順だけを確認したいときには不便で、動画が長くなるほど目的の箇所にたどり着きにくくなります。

動画手順書

作業を手順毎に分割し、各ステップに動画・テキスト・画像を組み合わせた形式です。「ステップ3の注意事項だけ確認したい」といったピンポイントの参照に対応できます。さらに、テキストで「コツ」「注意事項」「安全上の重要事項」を補足することで、動画だけでは伝えきれない暗黙知を形式知化できます。

 

比較項目 通し動画 動画手順書
作成の手軽さ 高い(撮影→公開) 手動だと手間がかかる(AI自動分割で大幅に削減可能)
検索性 低い(目的の箇所を探しにくい) 高い(手順毎にアクセス可能)
テキスト補足 なし(動画のみ) あり(コツ・注意事項・安全情報を記載可能)
更新のしやすさ 動画全体の再撮影が必要になることが多い 変更があったステップだけ差し替え可能
適した利用シーン 事前学習・全体把握 作業中参照・ピンポイント確認
暗黙知の形式知化 難しい(映像に依存) 対応可能(テキストで補足)

 

事前学習が主な目的であれば通し動画でも十分ですが、作業中に参照する用途がある場合は、動画手順書形式に対応したツールを選ぶことが重要です。

 

ツール選定で重視すべき3つのポイント

ここまでの内容を踏まえて、動画マニュアルツールを選ぶ際に特に重視すべき3つのポイントを整理します。

ポイント①:手順分割のしやすさ

作業中参照型のニーズがある場合、手順毎に動画を分割できるかどうかは最重要ポイントです。手動で分割する場合、1本の動画につき数十分〜数時間の編集作業が発生します。AI自動分割に対応したツールであれば、通し動画をアップロードするだけで手順毎に分割でき、作成工数を大幅に削減できます。

ポイント②:テキスト情報の構造化

動画だけでは伝えきれない情報——判断基準、コツ、注意事項、安全上の重要事項——をテキストとして体系的に整理できるかどうかも重要です。単にコメント欄があるだけでなく、「作業内容」「コツ」「注意事項」といった項目ごとにフォーマット化されているツールであれば、情報の抜け漏れを防ぎ、誰が作っても一定の品質を保てます。

ポイント③:現場での参照しやすさ

現場でマニュアルを参照する際のデバイスや環境を考慮することも大切です。手が汚れる作業ならスマートグラスによるハンズフリー参照、多言語の現場なら自動翻訳、検索性を高めるならQRコードからの直接アクセスなど、現場の実態に合った機能があるかどうかを確認しましょう。

 

現場で「使われる」動画手順書システム Dive

「動画マニュアルを作ったのに現場で見られない」——その課題を根本から解決するために生まれたのが、現場作業特化型の動画・AR手順書システム「Dive」です。

AI自動手順分割(特許技術)

通し動画をアップロードするだけで、AIが画像解析と音声認識をもとに手順毎に自動分割します。撮影も含めたマニュアル作成工数を約9割削減。「通し動画は撮れるが、手順書に編集する時間がない」という現場の課題を解決します。

手順毎のフォーマット化

各ステップに「作業内容」「コツ」「注意事項」「安全上の重要事項」を体系的に整理。動画だけでは伝えきれない判断基準やベテランのノウハウを、もれなく記載できる構造です。誰が作成しても一定品質のマニュアルに仕上がります。

スキルマップ統合

手順書の作成から教育、スキル評価までが1つの製品で完結します。他社製品では手順書管理とスキル管理が別々のツールになりがちですが、Diveなら一気通貫で運用できるため、管理コストと導入負担を抑えられます。

無料プランから開始可能

手順書数・ストレージ無制限の無料プランから利用を開始できます。サブスクリプション終了後もデータを保持してFreeプランに移行できるため、リスクなく試せます。

 

そのほか、AR対応・スマートグラス対応(8種類以上)16ヶ国語の自動翻訳、PDF/Excel出力、QRコード発行なども搭載。現場で「使われる」マニュアルを実現するための機能が揃っています。

 

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まとめ

動画マニュアルが現場で使われない原因は、ツールの問題ではなく「使われ方を想定しないまま選んでしまった」ことにあるケースが大半です。

本記事のポイントを振り返ります。

1. 導入の失敗パターンを知る
長い通し動画、更新されない、利用シーンを想定していない——この3つが代表的な失敗原因です。

2. 使われ方で選び方が変わる
事前学習が主なら通し動画でも十分ですが、作業中に参照するなら「動画手順書」形式が必要です。

3. 選定の3つのポイント
手順分割のしやすさ、テキスト情報の構造化、現場での参照しやすさ——この3点を軸にツールを比較しましょう。

自社の現場で動画マニュアルが「本当に使われる」状態を実現するために、まずは利用シーンの整理から始めてみてください。

 

参考文献

※1 ClipLine株式会社「動画マニュアルの活用実態調査」, PR TIMES, https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000083588.html