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動画から手順書を作るツール比較|動画型と操作記録型の違いと選び方【2026年版】

動画から手順書を作るツールは、映像を扱う動画型と、クリック操作を記録する操作記録型で設計が別物です。9製品の対応を各社公式情報で整理し、画面キャプチャの扱いの違いと選び方を解説します。

「動画を撮るだけで手順書ができる」と書かれた製品を並べて比べようとすると、途中で違和感が出てきます。同じ棚に並んでいるのに、中でやっていることがまったく違うからです。

 

この記事では、手順書を自動で作れるツールを「何を記録しているのか」で2つに分けて整理します。映像を扱う動画型と、クリックや画面遷移を記録する操作記録型です。仕組みの違いを説明したうえで、9製品の対応を各社の公式情報で確認した表にまとめました。

 

なお、AIの機能そのもの(手順分割・字幕・翻訳・ナレーション)を横並びで比べたい方はAIで動画からマニュアルを自動作成|ツール6選を徹底比較を、作った手順書をどの形式で書き出せるかで選びたい方はマニュアル作成ツールの出力形式を比較をご覧ください。この記事は「何を記録するか」が主題です。

 

動画が「見られない」を解決!現場作業特化型の動画手順書システム「Dive」

 

なぜ「マニュアル作成ツール」で探すと選べなくなるのか

 

手順書を整備したい動機は、どの現場でもだいたい同じところから来ます。厚生労働省の令和6年度「能力開発基本調査」※1では、能力開発や人材育成に関して何らかの問題があるとする事業所は79.9%にのぼりました。問題点の内訳では「指導する人材が不足している」が59.5%で最も高く、「人材育成を行う時間がない」が47.4%と続きます。

 

人が足りず、教える時間もない。だから、教える内容を人から切り離して残しておきたい。ここまでは共通です。

 

ところが製品を並べると、比較軸がうまく立ちません。どれも「撮るだけ」「自動で手順になる」と書いてあるのに、実際にできることが違うからです。この食い違いは、撮影対象の違いではなく、製品が何を記録しているかの違いから来ています。

 

分かれ目は「撮る対象」ではなく「何を記録しているか」

 

手順書づくりで一番手間がかかるのは、実は撮影ではなく「どこで手順が切り替わるかを決める作業」です。1本の記録を、意味のあるステップに分ける。ここを自動化できるかどうかが作成工数を左右します。そして、それが自動でできるかどうかは、記録している中身によって決まります。

 

操作記録型:クリックや画面遷移という「イベント」を記録する

 

パソコンの操作を専用のレコーダーで記録する方式です。このとき記録されているのは映像ではなく、「どのボタンがクリックされたか」「どの画面に遷移したか」という操作のイベントです。ソフトウェアはこれを直接検知できるので、「1操作=1ステップ」で機械的に分割できます。各操作の瞬間のスクリーンショットが自動で切り出され、説明文が添えられます。

 

イベントが取れるので技術的な難易度は低く、10年以上前から自動化が成立していました。国内でこの型の製品が長く売られてきたのはそのためです。

 

ただし、イベントが発生するのはソフトウェアの中だけです。つまりこの型が扱えるのはPC操作に限られます。手を動かす作業は原理的に記録できません。

 

動画型:映像そのものを記録する

 

カメラで撮った作業の映像や、PC画面を録画した映像を扱う方式です。ここで大事なのは、PC画面を録画した映像も、中身はただの動画だということです。「画面をキャプチャしている」と言うと操作記録型と同じに聞こえますが、まったく別物です。画面録画にはクリックイベントの情報は含まれておらず、連続したピクセルの並びが流れているだけです。

 

だから動画型では、実写だろうと画面録画だろうと、映像そのものの意味を読み取る必要があります。手が何をつかんだのか、道具が変わったのか、画面のどこが変化したのか。加えて、話している内容から「次に〜します」という言語的な切れ目も拾う。映像を理解するAI(VLLM)と音声認識を組み合わせて、初めて成立する処理です。

 

難易度が段違いに高いため、この機能が製品として実装され始めたのはここ数年のことです。逆に言えば、動画を扱える製品でも「AIが自動でステップに分ける」ところまで対応しているとは限りません。字幕の自動生成や自動翻訳には対応していても、分割は手作業というケースがあります。

 

「画面も録れるか」では差がつかない

 

ここで注意したいのが、動画型の製品は、たいてい製品内に画面録画の機能を持っているという点です。映像を扱う仕組みができていれば、その映像がカメラ由来か画面由来かは問わないので、画面録画を足すのは自然な流れになります。

 

したがって「PC画面も録れますか」という質問では、ほとんどの動画型製品が「はい」と答えます。差が出るのはその次、録った映像をAIが手順に分けてくれるかどうかです。ここを分けて聞かないと、比較になりません。

 

9製品の対応状況(各社公式情報・2026年8月時点)

 

製品 記録・入力の方法 映像からのAI手順分割 主な出力
Dive 動画型 実写の作業動画/PC画面の録画(製品内で録画可) あり(特許技術)。どちらの映像でも同じ処理 Excel / Word / PowerPoint / PDF / MP4
tebiki現場教育※2 動画型 実写の作業動画/PC画面の録画(製品内に画面録画機能) 公式サイトに記載なし(AI編集は字幕・翻訳・読み上げ等) 製品内で閲覧
Teachme Biz※3 動画型 実写の作業動画/PC画面のキャプチャ あり(2026年2月に提供開始) PDF
VideoStep※4 動画型 実写の作業動画 公式情報に記載なし(AIは音声認識による字幕・多言語翻訳) 製品内で閲覧
AI Manual Coach※5 動画型 実写の作業動画 あり PDF / Excel
iTutor※6 操作記録型 PC操作を自動キャプチャ(撮影動画の取り込みも可) 公式サイトに記載なし Word / Excel / PowerPoint / PDF / HTML5 / 動画 ほか
Dojo※7 操作記録型 PC操作を自動キャプチャ 公式サイトに記載なし Word / Excel / PowerPoint / PDF / HTML5 / 動画 ほか全12形式
ManualForce※8 操作記録型 ブラウザ・デスクトップ操作の記録 公式サイトに記載なし PPTX / XLSX(上位プラン)
Scribe※9 操作記録型 ブラウザ・デスクトップ操作の記録 公式サイトに記載なし PDF / HTML / Markdown ほか

 

各項目は、2026年8月時点で各社の公式サイト・公式資料に記載されている内容を整理したものです(脚注※2〜9)。「記載なし」は機能が存在しないことを意味するものではありません。導入検討時は各社に直接ご確認ください。

 

表にすると、動画型のほとんどがPC画面も扱えていることが分かります。一方で、映像からのAI手順分割まで対応しているかは製品によって分かれます。ここが実際の作成工数を決める分岐点です。

 

出力の傾向も型と連動しています。操作記録型は文書ファイルへの書き出しが充実している一方、動画型は製品内で見せることに寄っている製品が多くなっています。これは偶然ではなく、それぞれが想定してきた使われ方の違いです。

 

どちらの型を選ぶか

 

こういう状況なら 向いている型
対象は基幹システムや業務ソフトの操作だけ。手順の正解が1つに決まり、画面のスクリーンショットが並んでいれば足りる 操作記録型
手を動かす作業、設備の操作、検査や段取り替えを残したい。力加減や見極めが伴う 動画型
現場作業もあるが、生産管理システムや報告書の入力手順も同じくらい聞かれる 動画型(画面録画も同じ仕組みで扱える)

 

実務でつまずきやすいのは3つ目です。工場だからといって、必要なマニュアルが実作業だけとは限りません。生産管理システムへの実績入力、品質記録の登録、勤怠の申請——現場から一番よく質問が来るのが、実はこうしたPC操作だったというのはよくある話です。

 

ここで型の違う2製品を導入すると、置き場所が2つに分かれ、権限管理も別々になり、現場は「どっちを見ればいいのか」で迷います。手順書を1か所にまとめるつもりが、探す手間を増やしてしまう。動画型であれば映像として同じ土俵に載るので、製品を分けずに済むかどうかを先に確認しておくと、この分岐を踏まずに済みます。

 

その次にくる問い——作った手順書は、どこに置くのか

 

型が決まると、たいてい次の問題にぶつかります。出来上がった手順書を、最終的にどこに置くのかです。

 

製品の中で見られれば十分なのか。社内の共有フォルダに置いて既存の文書体系に混ぜたいのか。それとも、文書番号や改訂欄、承認印のある決まった様式に収めなければならないのか。ここが決まっていないまま製品を選ぶと、導入後に「結局Excelの作業標準書を別途つくり直している」という二重管理が起きます。

 

この観点での比較はマニュアル作成ツールの出力形式を比較|自社の様式のまま出せるのはどれかで、12製品を3つの型に整理しています。

 

Diveの場合

 

動画手順書システム「Dive」は動画型です。押さえているのは「画面も録れる」ことではなく、実写の作業動画でも、PC画面を録画した映像でも、まったく同じ処理で手順に分割できることです。

 

スマートフォンやカメラで撮った動画をアップロードするのと同じ画面から、その場でPC画面の録画も開始できます(PC内の音声とマイクの収録も選択可)。入ってきた映像は、どちらであっても作業動画を自動で手順に分ける特許技術と、映像を理解するAI(VLLM)によってステップに分割されます。各ステップには「作業内容」「コツ」「注意事項」「安全上の重要事項」が整理され、映像だけでは伝わらない判断基準まで文章として残ります。

 

そのため、ライン作業の手順書と基幹システムの操作手順を、同じ場所・同じ様式で運用できます。製品を2つに分けなくて済むのはこの点です。

 

書き出しは Excel・Word・PowerPoint・PDF・MP4 に対応しています。手順書を製品の中だけに閉じ込めない設計にしているため、既存の文書管理の仕組みを変えずに導入できます。

 

 

まとめ

 

  • 手順書を自動で作れるツールは、映像を扱う「動画型」と、クリック操作を記録する「操作記録型」に分かれる
  • 操作記録型はクリックというイベントが取れるため、10年以上前から自動分割が成立している。ただし扱えるのはPC操作だけ
  • PC画面を録画した映像は、見た目はキャプチャでも中身はただの動画。イベントは含まれないので、映像の意味を読むAIが必要になる
  • 動画型の製品はたいてい画面録画も持っているので、「画面も録れるか」では差がつかない。差が出るのは、録った映像をAIが手順に分けられるかどうか
  • 工場でもPC操作のマニュアル需要はある。型の違う2製品を並べると置き場所が分かれて現場が迷う
  • 型が決まったら、次は出力先を決める。ここを飛ばすと二重管理が起きる

 

動画が「見られない」を解決!現場作業特化型の動画手順書システム「Dive」

 

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よくある質問(FAQ)

 

動画型と操作記録型は、何が違うのですか

記録している中身が違います。操作記録型はクリックや画面遷移といった操作のイベントを記録するため、1操作を1ステップとして機械的に分割できます。動画型は映像そのものを記録するため、イベント情報がなく、映像と音声の内容からステップの切れ目を推定する処理が必要になります。

 

PC画面の録画は、操作記録型のツールでないとできないのですか

そうとは限りません。動画型の製品も、製品内に画面録画の機能を備えているものが多くあります。ただし画面を録画した映像にはクリックのイベント情報が含まれないため、扱いとしては通常の動画と同じになります。「画面を録れるか」と「録った映像を自動でステップに分けられるか」は別の機能として確認することをおすすめします。

 

動画を扱えるツールなら、AIが自動で手順に分けてくれますか

製品によります。動画に対応していても、AIが担うのが字幕の自動生成や自動翻訳までで、ステップへの分割は利用者が手作業で行う設計の製品もあります。作成工数に直結する部分なので、対応の有無を個別に確認してください。

 

手順書を作った後、外部のファイルとして書き出せるかは確認すべきですか

確認をおすすめします。製品の中でしか閲覧できない設計だと、既存の文書管理や提出用の様式に載せる際に作り直しが発生し、結果として同じ内容を二重に管理することになります。導入前に、どの形式で書き出せるかを確認しておくと後戻りを防げます。

 


参考文献
※1 厚生労働省「令和6年度『能力開発基本調査』の結果を公表します」(2025年)※事業所調査 7,218事業所、令和6年10月調査
※2 tebiki現場教育 AI編集機能動画マニュアル作成・管理機能(2026年8月確認)
※3 株式会社スタディスト「Teachme Biz、動画AIの新機能をリリース」(2026年)/同社「ジェイアンドシーが、Teachme Biz活用により貿易実務を標準化」(2026年7月27日・画面録画の利用について)
※4 株式会社Jストリーム「働き方を変えるマニュアルDXシステム『VideoStep』、利用ユーザー数が30,000人を突破」(2024年)
※5 株式会社キャリアサバイバル「AI Manual Coach」(2026年8月確認)
※6 iTutor 機能紹介(2026年8月確認)
※7 株式会社テンダ「マニュアル作成ソフト『Dojo Ver8.00』を4月7日にリリース」(2020年)
※8 ManualForce 公式サイト(2026年8月確認)
※9 Scribe Features(2026年8月確認)

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